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Poserシリーズ



最新バージョン「Poser 9日本語版」が発表されました。
詳細はこちらをご覧ください。

一枚の絵でストーリーを語る ~Poserで生み出す独自の世界~

No.003

今回は、イラストレーターの徳田じざべさんをお招きしました。じざべさんは、昨年3月に惜しくも急逝された漫画家の徳田ザウルスさんの奥様。ごく普通のOLだったじざべさんは、徳田ザウルスさんと出会い、マンガ制作を手伝うようになってからCGに目覚めたのだそうです。じざべさんがPoserを使うようになったきっかけから、これからの活動までをお伺いしました。

(聞き手:西脇 イサオ)

プロフィール

徳田じざべ(Jezz Tokuda)さん
イラストレーター。
J-Mac、デジタルマンガ協会会員。

徳田じざべWebサイト:
JEZEBELICHKEIT

Poserなら自分でも何か作品ができるのではないか

西脇:作品を初めて拝見した時、キャラクタの声が聞こえてくるような感じがしました。一枚の絵なのに、その奥に広がるストーリーをあれこれ想像してしまう、そんな力強いイラストがじざべさんの持ち味ですね。

じざべ:ありがとうございます。そう言っていただけるとすごくうれしいです。

西脇:もともとはごく普通のOLさんだったとか。

じざべ:そうなんです。漫画家の徳田ザウルスと結婚して、マンガの仕事を手伝うようになってから、コンピュータグラフィックを始めたんですよ。最初はAdobe PhotoshopやAdobe Illsutratorなどの2次元グラフィックソフトを使ってました。

西脇:三次元のCGはどういったきっかけで使い始めたのですか?

じざべ:ザウルスが新しもの好きなもので、2002年頃から 3DCGを作品に使い出したんです。そんなソフトの中でPoserに出会いました。当時は「テクスチャ」って言葉も知らなかったくらい、3DCGのことは全然分からなかったのですが、Poserはそんなことを知らなくても使えそうだったのがよかったです。

西脇:PoserはShadeのようにゼロから何かを生み出すので はなくて、素体となるフィギュアやオンラインショップなどで入手できる衣装やアクセサリを元に、作品を作っていけるので、取っつきやすいのかもしれませんね。

じざべ:そうですね。Poserなら自分でも何か作品ができるのではないか、そんな気にさせるソフトだと思います。


観察力を鍛えるよう、意識しています

西脇:じざべさんは、もともと手描きではイラストを描いていらっしゃったんですか?

じざべ:いえいえぜんぜん。まあ、普通の女の子として落書きのようなマンガを描いていた程度です。

西脇:へぇ、そうなんですか。とてもそうとうは思えない作品ばかりなのでびっくりです。何かコツのようなものがあるのでしょうか。

じざべ:特にコツというものはないですねぇ。私は3DCGを作るというよりも、絵作りそのものを楽しみたいと思っているので、どれだけ絵作りを楽しめるかという気持ちの強さが、コツといえばコツでしょうか。あと、Poserでイラストを作るようになってから、観察力を鍛えるよう、意識するようになりました。特に人の顔は観察力が大事だと思います。たとえば、自分にとって「かわいいな」と思う人の顔をよく観察して、輪郭、眉、目、鼻、口の大きさやバランスをよく見ることがポイントです。自分独自の「かわいい」の基準をそれで把握するんです。私は、電車に乗っている時にも乗客の人の顔をよく見てますよ(笑)

西脇:観察力がポイントというわけですね。確かに言われてみれば、人の顔をパーツのバランスで見ることなんてあまりしませんね。なるほど、それがイラスト上達のコツの一つというのはよくわかります。

じざべ:そうやって、「かわいさ」や「こわさ」などの基準を作り上げたら、あとはそれを意識的にどうやって強調していくかが、イラスト上達のコツだと思いますね。


「きれいな男の子」をつくるぞっ

【じざべ流イケメンのみなさん】

じざべ流イケメンたちのみなさん1
じざべ流イケメンたちのみなさん2

西脇:じざべさんの作品は、いわゆる「イケメン」系のキャラクタがたくさん登場します。男性キャラはめずらしいですよね。

じざべ:Poserユーザーさんはやっぱり男性が多いようで、作品 としてもきれいな女の子を作る方が多いんですよね。それだったら、私は「きれいな男の子」をつくるぞっ、って思ったんですよ。

西脇:確かにCGユーザーは男性比率が高いですからねえ。では、女性であることが作品に影響を与えている点はありますか?

じざべ:そうですね、女性は日常的にお化粧をしているので、それがか わいい女性をつくる時のテクスチャ作りに参考になっていることはあり ますね。まあ、私の場合は男性キャラが多いのですが(笑)

西脇:これからもイケメン中心でイラストを描かれる予定ですか?

【トゥーンシェーダーを使ってイラスト調に仕上げた作品】

トゥーンシェーダーを使ってイラスト調に仕上げた作品1
トゥーンシェーダーを使ってイラスト調に仕上げた作品2

じざべ:まあ、イケメンは好きなので(笑)、もちろん描き続けるつもりです。そして、これからの絵作りとしては手書き調のものにも挑戦していきたいと思っています。いずれにしろ、最初に言っていただいたような、世界観を感じていただけるイメージ作りをさらに極めていきたいですね。

西脇:なるほど。じざべさん独特の世界観がさらなる発展を遂げていくのがとても楽しみです。最後に、これからPoserを使ってみようかな、と思っている方へのメッセージをお願いします。

じざべ:Poserは楽しいですよ。最新版のPoser 7になってからはレンダリングのスピードがほんとに速くなって、とっても良くなってます。ぜひ、みなさんもPoserで3DCGイラストにチャレンジしてみてください。

西脇:ありがとうございました。


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