COLLADA形式
COLLADA形式は、Sony Computer Entertainment Americaが提唱した共同制作に適した3Dデータの規格で、現在はKhronos Groupによって管理されています。COLLADA形式によって、多くのサードパーティー製3Dオーサリングアプリケーション間で3Dデータの交換が可能になり、ソフトウェアツールを強力なプロダクションの制作ラインに結合できます。
COLLADA形式は、多くのサードパーティー製ツールで採用されています。COLLADA形式に対応している3Dアプリケーションの各デベロッパーは、COLLADA形式のインポート/エクスポートを独自に実装し、サポートしています。したがってそれぞれの実装はさまざまで、その多くは現在も開発途上です。ファイル形式に対してプロダクション等からのフィードバックが増えると、改良版がリリースされます。
Poser Proは、3Dキャラクタコンテンツとシーンデータのサードパーティ製アプリケーションへの統合に役立つ、COLLADA形式データのインポートとエクスポートに対応しています。主に使用している3DオーサリングツールがPoserFusionプラグインでサポートされていなくても、COLLADA形式のインポートに対応している場合、あらかじめリグとテクスチャが設定されたPoser Proからの3Dキャラクタにアクセスして統合できるでしょう。プロジェクトのニーズに応じて、Poser Proでキャラクタにアニメーション設定する方法と、キャラクタやシーンデータをただエクスポートして使用中のオーサリングツールでアニメーション設定する方法を選ぶことができます。
COLLADA形式の用途:
- Poser Proのライブラリやサードパーティー市場にある、あらかじめリグが設定されたキャラクタを、プロジェクトまたはプロダクションパイプラインに統合する。
- あらかじめビジュアル化されたシーン、アニメーション、およびライティング/有効なカメラアングルを使って、新しいゲームのアイディアを伝えたり、絵コンテを作成したり、工業デザインや建築物のコンセプトを調整する。
- モーションを合わせるために、Poser Proからカメラ/ライトのデータをエクスポートする。
- ポーズ設定されたキャラクタをエクスポートして、COLLADA形式をサポートするAdobe Photoshopのバージョンに取り込む。
- 他の3DオーサリングツールからのCOLLADA形式の資源を、Poser Proにインポートする。
COLLADA形式で作業する場合の重要な注意
- COLLADA形式のPoser Proでの実装は、2足歩行の動物での作業に最適化されている。4足歩行の動物などの標準でないフィギュアでは予期せぬ結果を生成する場合がある。
- Poser Proのリグ設定のパラダイムは、COLLADA形式の頂点の重み付けのモデルとは異なるため、一部のフィギュアの屈曲について予期しない変換が行われる場合がある。
- フィギュアのセットアップ角度が、エクスポートされたコンテンツの外観に影響する場合がある。
- 中解像度のキャラクタのジオメトリは、一般的に低解像度のキャラクタジオメトリより適切に動作する。
- Poser Proの着用フィギュアは、COLLADA形式で確実にエクスポートされるわけではない。
- Poser ProのCOLLADAエクスポータは現在も開発中で、拡張版や改良版ができたらアプリケーションアップデートで提供される。