Poser関連ニュース
2009年9月1日
Poser 8 英語版リリース
8月にアメリカのニューオーリンズで行われたSIGGRAPH 2009で、Smith Micro Software社からPoserの新バージョン「Poser 8」が発表されました。Poser 8は、ユーザーインターフェースが改良され、たくさんのコンテンツが追加されたほか、レンダリング機能も強化されています。
以下は、Poser 8 英語版に基づいた情報です。Poser 8日本語版の発売時期や価格などの詳細は、決まり次第発表いたします。
おもな新機能や機能強化
改善されたユーザーインターフェース
Poser 8ではワークスペースが一新されました。パレット類がドッキング可能になって見た目もすっきりし、作業に集中しやすくなりました。各パレットの配置はカスタマイズできるようになっています。
けれども、各パレットに配置されている従来からのツール類の使い方は変わっていないので、昔からPoserを使っている方も戸惑うことはないでしょう。
コンテンツ
新しいフィギュア
Poser 8には、新しい人体キャラクタが8体(男性4体、女性4体)追加されました。ヨーロッパ系、アジア系、アフリカ系、ラテンアメリカ系と、人種や体格の異なるキャラクタが用意されています。これらの新しいフィギュアは、フェイスルーム、歩行デザイン、トークデザインに対応しているので、簡単にアレンジして使うことができます。
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アリスン | イズミ | マリア | アイシャ |
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ライアン | トモ | ディエゴ | マーカス |
Poser 8には1GB以上のコンテンツが追加され、従来からのコンテンツと合わせて2.5GBのコンテンツが付属しています。
コンテンツ管理
コンテンツライブラリで目的のコンテンツを探しやすくなりました。リスト表示が見やすくなったほか、コンテンツライブラリをカテゴリやコンテンツの名前で、複数のランタイムから検索できるようになりました。
ワードローブウィザード
従来の衣服を新しいPoser 8フィギュアに合うように変換し、手持ちの衣装を新しいフィギュアで再利用する機能が追加されました。
キャラクタの編集
モーフツール
複数のボディパーツにまたがってモーフツールを使うことができるようになりました。筋肉の盛り上がりや傷跡など、複数のボディパーツにわたるモーフも、以前よりずっと簡単に作れるようになりました。
依存パラメータ
たとえば腕を曲げたときに筋肉がふくらむなど、オブジェクトや関節の複雑な相互作用を作るのが簡単になります。
ライティング
間接照明
Poser 8では間接照明が使えるようになり、近くにあるオブジェクトから反射する光の効果で、より自然なシーンがレンダリングできるようになりました。
光の減衰
光の減衰が物理的に正確になり、点光源やスポットライトの照明が、よりリアルになりました。点光源やスポットライトを使い、光源から離れるほど、実際のライトと同じように光が弱くなるシーンが作成できます。
FireFlyレンダリングエンジン
トーンマッピング
Poser 8ではトーンマッピングが使えるようになり、ハイダイナミックレンジのシーンをより美しくレンダリングすることができるようになりました。
法線マッピング
レンダリング時の法線マッピングがサポートされ、細かいジオメトリを作成しなくても表面のディテールが表現できます。
その他
マルチプロセッサ対応が改善され、ポーズ設定やレンダリングが速くなったほか、クロスシミュレーションの計算時間が短くなりました。
複雑なシーンを開いたり操作したりするときの速度が改善されました。
wxPythonをサポートし、サードパーティの開発者がPoserのユーザインタフェースの中に完全に溶け込んだ高度なプラグイン機能を作成できるようになりました。