グラフィック製品ニュース
2010.09.24 【Shade次期バージョン速報】
サブサーフェススキャッタリングとボリュームレンダリング
今回は、Shade次期バージョンにの機能、サブサーフェススキャッタリングとボリュームレンダリングについてお知らせします。
いままでShadeでは3D形状表面の色や光沢、透明度といった情報しか扱うことができませんでしたが、現在開発中のShadeには、面の内側の状態をシミュレーションするサブサーフェススキャッタリング(SSS)とボリュームマッピングが搭載されることになりました。
面の内側に入り込んだ光が乱反射する様子をシミュレーションするSSSを用いると、ヒスイや大理石、プラスチックの整形色など光が入り込むことによって見えている物質の複雑な色合いや陰影を再現することが可能になります。
また、人の肌に適用すると「てのひらを太陽に透かして」見たときの、光が透けてくる状態なども表現できるようになります。
さらに、Shade 11で搭載されたボリュームレンダリングも大幅に進化し、形状の表面材質として設定することが可能になりました。不定形な形状に適用すると煙や入道雲のような気体の固まりが描き出されます。
表面材質として設定できるSSSとボリュームレンダリングはボリュームの密度や色、透明度、発光のパラメータに対して3Dパターンや画像でマッピングを施すことも可能です。
次期Shadeで搭載されるこの二つの材質設定は、従来とは比べ物にならないほどのリアリティを簡単な設定だけで描き出してくれることでしょう。